診療の背景:なぜペインクリニック・麻酔科なのでしょうか?

※※ 感覚過敏のメカニズムについては、現代医学においても未だ十分に解明されていない部分があります。本解説は、現在の医学的知見および当クリニックでの診療経験に基づき、ペインクリニック・麻酔科学の視点から考察した内容になります。今後、新たな医学的知見が得られた場合には、内容を適宜見直し更新してまいります。 ※※


光と音のクリニックでは、ペインクリニック・麻酔科学を診療の基礎としています。

ペインクリニック

ペインクリニックとは、痛みや身体的苦痛を専門的に扱う領域です。

・組織の損傷や構造的な異常がなくても生じる苦痛(神経系の機能的な過敏状態)
・ストレスに伴う自律神経の過剰反応
などに対して専門的にアプローチできることが特徴です。

麻酔科

麻酔科では、手術に伴う痛みや不安・ストレスを鎮痛・鎮静の技術でコントロールし、自律神経の状態を安定させ身体への負担を軽減します。
手術の痛みはもちろん、手術の光景や、処置に伴う音や皮膚の感触はとても不快であり、また不安や恐怖などの精神的なストレスもとても強いものであるため、高血圧・頻脈・頻呼吸・多汗などの身体症状だけでなく、精神的な緊張や不安を強め、術後の回復期における睡眠障害やパニックを引き起こす要因となることもあります。

感覚過敏と環境刺激

過敏な患者様にとっては、日常の光や音も強い刺激となることがあります。

特に光や音の刺激は日常環境で発生するため、
・生活・仕事の場で長期間にわたり持続的に刺激にさらされやすい
・共有スペースでは他者にも配慮するため刺激の調整が困難
などの特徴があります。

当初は軽度な刺激であっても、それが長期間続くことで刺激に対する適応力が低下し、過敏性が高まることによって自律神経のバランスが乱れる場合があります。
そして、自律神経のバランスの乱れは、手術など強いストレス時の反応と共通するような、動悸や発汗などの身体症状や、不安やパニックなどの精神的な反応を引き起こすこともあります。

光と音のクリニックの診療

当クリニックでは、こうした背景をもとに、光や音による苦痛・自律神経の不調に対してペインクリニックと麻酔科で培われた知見を用い、一人ひとりの症状と生活背景をお伺いしながら診療を行っています。
また、不快な刺激による影響を少しでも軽減させるため、身体だけでなく環境への対策も重視しています。