自己紹介

もともと、科学技術全般(特にIT技術と生物)が好きでオタク気質でした。
医療技術の実用性の高さと、生体学・化学・物理・工学・心理学など広範囲の分野に関わる技術であること、などの特徴に惹かれて医学を選択しました。

麻酔(ペインクリニック)を選択した当初は気がつきませんでしたが、
 1.全身を1つの統合システムとして管理していること
 2.検査機器が充実しており脳・循環・呼吸などの生命活動で最も重要なデータに一日中触れられること
 3.手術による自律神経反応をコントロールし、生体としての安定性を追求する技術であること
などの特徴に無意識に惹かれたことでした。
そして、全身管理と疼痛管理に15年間従事することになります。

上記のように人体をシステムとして捉える傾向があり、医師として得られた知見をデジタル化したいと考え、2021年にEssence research株式会社を設立しました。
血圧予測技術の開発など、医療XITテクノロジーの開発に取り組んでいましたが、サービス開発の過程で長時間のディスプレイ作業が続き、ある時期から急に酷い眼精疲労と、強いまぶしさ(羞明)に悩まされるようになりました。
これらの症状は、一般の人でも徹夜のパソコン作業や、長時間(10時間以上)のスマートフォン作業などで生じることがあり、目が疲れたり、画面が多少まぶしく感じたことがある人もいらっしゃると思います。
光過敏状態では、睡眠などをとって目を休めても、上記症状が僅かな時間(私の場合は1-2時間でしたが、重症者では数秒)で生じるような極端な状態になります。
まぶしさの対策として、ディスプレイ輝度を暗く設定するのですが、見づらくなるほど暗くしてもまぶしくて、すぐに目が酷く疲れた状態になりました。

光過敏となった原因については、目の酷使による疲れや加齢などの身体的な要因が指摘されましたが、単純に目を酷使したことが原因とは思えませんでした。
理由は、書類作業でも同じように目を使っているのにもかかわらず、パソコン作業ほどは目が疲れなかったことです。
そのため、環境などの身体以外の要因に本質的な問題があるのではと考えました。また、まぶしさという症状の特徴から「光」を疑い、低光刺激のディスプレイや照明などの研究・開発に取り組むようになりました。

低光刺激製品の開発・検証には、医師同士のネットワークから、他の医師や患者様にご協力して頂くことができました。
この開発・検証の過程で、神経眼科医師として長年に渡り重度眼性光過敏症(眼球使用困難症)の診療に取り組んでいた元井上眼科病院名誉院長若倉雅登医師や、井上眼科病院で多くの光過敏患者様の看護に関わり心身をサポートするNPO法人「目と心の健康相談室」を開設した荒川看護師と出会い、協力して光過敏問題の解決に取り組むようになりました。
2026年4月に若倉医師が運営していた能ヶ谷診療所を引き継ぐ形で、「光と音のクリニック」をお茶の水に開業しました。
<医療資格・国家資格>
 麻酔科指導医(日本麻酔科学会)、麻酔科標榜医、第二種電気工事士、応用情報技術者